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2019年12月15日

幾何学模様とは?【簡単解説】抽象画とアール・ヌーヴォーとアールデコ

模様だと一般的に、ストライプ(縞模様)やチェック柄、ドットやペーズリー柄など色々ありますが、幾何学的模様の描き方としては、左右対称(シンメトリー)にしてさらに回転させるというやり方が、比較的簡単でわかりやすい方法かもしれないです。


幾何学模様


模様の話題のスタートとして、日本でいくなら中空土偶(ちゅうくうどぐう、足から頭部が空洞の国宝、何が好きか?というと家庭菜園からとほっこりするところも)の足の左右対称の幾何学模様も気になります。合掌土偶は頬の赤、逆三角形の仮面の女神の土偶は左右非対称の魅力がすごいですが、縄文の女神(スリムなモデル体型)は腕のデフォルメ(省略)も魅力的だったりします。念のため掘り下げていくと、昔の模様といえば、火焔型土器(新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器、古い国宝)、この名前も好きなのですが、「縄文雪炎(じょうもんゆきほむら)」といい、鶏頭感突起(けいとうかんとっき)、鋸歯状突起(きょしじょうとっき)の形や表現といい、何かと人気な土器のひとつです。渦巻き模様と下の方の逆さまのU字の流れるような線も、うつくしいです。ナンバーワンに限らず、縄文土器も興味深いので、土器についての詳しくはまた新しくピックアップしてみます。

例えば、幾何学模様の幾何学とは何か?というと、図形・空間の性質を研究している数学の分野ですが、幾何学的模様に展開していくと、方形や三角形、円形、ひし形や多角形などを組み合わせている模様の意味になります。ほかに幾何学様式(古代ギリシャの美術様式)という言葉もあるので、チェックしている人も多いかもしれないです。

日常的なグッズで幾何学模様が使われているものだと、例えば服やストール、ネクタイやネイルなど色々あるので、おしゃれな人だと何かひとつはもっているかもしれない柄だったりします。この前触れた抽象画のジャンルでも、この名前がよく出てきたりします。


アレクサンドル・ミハイロヴィチ・ロトチェンコやマーク・ロスコ(マーカス・ロスコヴィッチ)だと判断がむずかしいですが、

細かく具体的に、幾何学的で連想する画家といえば、ピート・モンドリアン(赤、黄および青のコンポジションの作品で有名)やカジミール・マレーヴィチ、オーギュスト・エルバンやテオ・ファン・ドゥースブルフなどがいます。エルバンの作品だと、四角形や円形、三角形など幾何学的形態を組み合わせている絵というものそのものがわかりやすい気がします。冷たい抽象のイメージはなく、鮮やかさやカラフルさから暖かさを感じられる人も多いかと思います。ドゥースブルフだと水平と垂直だけでなく45度の斜線でも知られていて、興奮します。


アール・ヌーヴォーとアール・デコ


植物の蔓(ツル)や枝の模様などのなめらかで流れるような曲線といえば、アール・ヌーヴォー(アール・ヌーボー)の模様があります。グラフィックデザイナー、イラストレーターや画家etc.のアルフォンス・ミュシャはアール・ヌーヴォーを代表するひとりで世界的にも人気です。個人的に、アール・ヌーヴォーで「新芸術」、アーツ・アンド・クラフツ運動からの新しい芸術運動としてとらえてます。大衆美術という言葉もうずうずします。アシンメトリー(左右非対称)のうつくしさとして、日本のデザインを思い浮かべる人もいれば、アール・ヌーヴォー様式を思い起こす人もいるかもしれないですが、蝶々やとんぼなどの昆虫や植物etc.の自然の抽象化して表しているところもポイントといえます。(個人的に、アール・ヌーヴォーとはどういうデザイン?ということが口で伝わらなかったときにアンティークっぽい模様と言ったら、なんとかそのイメージの雰囲気が伝わってうれしかったことがあります。)


プラスしていくと、
アール・ヌーヴォー流行の次にくるのがアール・デコです。アール・デコ博は「現代装飾美術産業美術国際博覧会」という長い名前の略からきています(メモ.レクスポジション・アンテルナショナル・デ・ザール・エ・アンデユストリエル・モデルヌ)。幾何学的図形のモチーフが好きな人は、こちらのアール・デコも好きかもしれないですし、大量生産もキーワードですが、機能的でシンプルな美しいデザインといわれていて、こちらも人気の模様といえます。「アール・ヌーヴォーとアール・デコ、どちらが好き?」という質問あるあるもありますが、個人的にはどちらも好きです。

模様についてもひもとくと奥が深いので、また新しいカテゴリで模様の名前の一覧もピックアップしてみます。


完璧にはできないタイプですが、日数おかずにがんばります!
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2019年12月11日

抽象画で有名な画家とは?【簡単解説】アーティスト一覧!

抽象画の描き方がわからない、描きたいと思う人も最近多いみたいです。ブログ用に簡単にまとめてみました。個人的に抽象画とは何か?の意味については模様の絵、具体的に描かずに抽象的に点や面、線で描くという意味などでとらえてます(色もふくめて)。

競争ではないですが、抽象画を描く人をこちらでリストアップしてみます。

デジタルアートだけでなく、抽象画家や抽象画好きな人だとおなじみ、有名な画家の名前なので必要という方は良かったらという感じです。

抽象画で名前が出やすい画家 -海外(外国)-


・カンディンスキー
・モンドリアン
・クレー
・ミロ
・ホフマン
・マレーヴィチ
・ニューマン
・ポロック
・ラインハートなどetc.

他にもまだたくさんいますが、
好きな人から一覧リストアップしてみると、わかりやすいかもしれないです。

日本人の作品だと、オノサト・トシノブの「分割」、山口長男(やまぐちたけお)の「脈」などが思い浮かぶという人もいるかもしれないですが、海外(外国)の画家でひもといていくと、世界の広さにさらに興奮します。

ポイントからアップしていきます。


セザンヌやピカソについて -Cezanne Picasso-


近代美術の父といわれるフランスの巨匠セザンヌだと、あとのキュビズムに大きな影響をもたらした画家として、たまらない魅力です。「サント・ヴィクトワール山(キャンバス、油彩画など)」も名画の一枚ですし、世界的な人気の画家の一人といえます。


パブロ・ピカソといえばキュビズム(ブラックのキューブについてもetc.)、青の時代や薔薇色の時代の名前も魅力的ですが、モダンアート(近代美術、現代美術)=ピカソというイメージの人も多いかもしれないです。ピカソのデッサン力の高さもおなじみですが、有名作品、目白押しです。好きなアーティストや題名もそうですが、解釈は自由です。頭の中でキュビズムといえば水墨画の面のテクニックやコツも思い浮かぶところですが、この場合さばき筆(開いてやるやり方)や方隈(かたぐま、奥行きや立体感を出す画法)などもあるので、また新しいカテゴリでピックアップしてみます。

どんどんひもといていきます。


カンディンスキーやモンドリアンなど Kandinsky and Mondrian


音楽の父といえばバッハのような感じで、おなじみ「〇〇の父」系でいくと、カンディンスキーは抽象画の父としても有名なので、抽象画の歴史にもとりこぼせないイメージです。初めの頃は風景画を描いてました。「無題」は最初の抽象画といわれていて、習作は英語でstudyになります。ピカソとの比較ではないですが青騎士の時代や、コンポジションの時代・円の時代などがあります(青騎士は美術雑誌や画家集団)。印象V(コンサート)音楽。興味深いです。

プラスしていきます。


巨匠モンドリアンはオランダの画家です。オランダ語だとピエト・モンドリアンでPiet Mondriaan、カタカナの読み方だとピート・モンドリアーンなどおもしろいです。木の抽象画が魅力的ですが、有名な代表作のひとつに「赤、黄および青のコンポジション」があります。構成(描き方)は、垂直線と水平線の組み合わせで赤色・青色・黄色(三原色)と黒色と白色の絵とすると、簡単な説明でわかりやすいかもしれないです。赤が綺麗です。名作のひとつといわれてます。カラフルな絵が好きな人もその良さを感じられると思うので、おすすめです。

このあたりは、美術品やアート作品を集めている人たちも詳しい話題といえそうです。

抽象画といえば、幾何学的な線も魅力です。モンドリアンのプラスとマイナスの「線のコンポジション」もありますが、水墨画(墨の濃淡で描いている絵、黒・グレー・白で構成された絵など)の線の種類としても、琴弦線(きんげんせん、なめらか線)や柴筆線(さいひっせん、荒くこすりつけるような線)、釘頭鼠尾線(ていとうそびせん、強めに入れてスッと抜いていく)などの方法もあるので、このあたりも比較してみるとおもしろい感じです。

足していくと、マレーヴィチといえば、宇宙の絵のようなシュプレマティスム(絶対主義、至高主義)も思い浮かびます。抽象画が描きたいけれど初めて、初心者という人だと「黒い正方形」もアイデアやデザインのヒントになど、どんな絵か?というと、白い画面に黒い正方形の絵という説明のほうが、簡単でわかりやすいかもしれないです。マレーヴィチの最初の抽象画といわれてるので、ドキドキします。デザインのアイデアがおもしろい画家といえます。

例えば、宇宙をキーワードに追い求めていくと、抽象絵画といえば線・図形や色で構成された絵、図形といえば丸・三角・四角の組み合わせとなりやすくて印象的ですが、日本だと仙豪`梵の「○△□(まるさんかくしかく)」の図形だけを墨で和紙に描いた絵も思い浮かんできて、気分が明るくなります。


具体的に、ホフマンといえば、アメリカのニューヨークに美術学校をつくった教育者としてもすごい人物です。技法ではないですが「プッシュアンドプル」という絵画理論で有名といえます。絵の構造についての押しと引きの理論とするとわかりやすいかもしれないです。作家(作者)によるそれぞれの理論もおもしろいです。

カンディンスキーやクプカもそうですが、クレーも音楽といえば?で、思い浮かぶ画家でもあり、日本の版画もつながりますが、自然といえば?でも思い浮かぶところで、うれしくなります。
ミロといえば記号、ニューマンといえばジップもビリビリくる印象です。

さらにひもといてみます。

ポロックといえば、ニューヨークという人も多いかもしれないです。アクションペインティング(熱い抽象)も、おもしろいです。
好きな色が黒色という人だと、ラインハートの抽象画も好きかもしれないです。ブラックペインティング(黒色絵画)の名前でもおなじみです。(マレーヴィチの「黒い正方形」もそうですが)ラインハートの「抽象絵画(絵のタイトル)」もあります。単色(モノクローム)のアートといえばこの人、という人もいるかもしれない画家の一人で興味深いです。
「興奮した眼」など、こういう抽象画のタイトルの付け方も面白いと思います。個人的に。オールオーバー(オール・オーヴァー)は焦点や中心なしの均一な面の意味でとらえてます。技法だと、ドリッピングはキャンバスに絵の具を垂らしてしたたらせるやり方、流し込むポーリングや、はねとばしスパッター(スパッタリングなど)etc.うれしくなる技法の名前が満載です。こういうテクニックもすごいです。


絵の技法系の話題といえばグリザイユ画法やカマイユなども盛り上がると思いますが、抽象画もこういうところは特におもしろいです。


念のため追加しておくと、
抽象画だとデザイナーのイメージもあるかもしれないですが、抽象画の逆の言葉(反対語)は具象画です(英語だとabstractで抽象的)。もしかしたら風景画よりもインテリアとして飾りやすいという人も多いかもしれないです。

画材話題でひもといていくと、「イン・ラブリー・ブルーネス(フランシス)」も、「風景のテーブル(ゴーキー)」「英雄的にして崇高なる男(ニューマン)」も全部油彩です(DIYのお助けグッズとしておなじみのアクリルについてはまた新しくピックアップしてみます)。中学生のときの油絵の話題もありますが(美術部の先輩たちと遊べて楽しかったという人もいるでしょうか)、油絵で描く場合の大事なポイントとして、作品は6ヶ月以上を目安に乾燥させるといわれてます(使用画材、溶き油などで違いがあります)。具体的な方法として、風通しの良い場所に保管すること、直射日光が当たらないようにすることなどもあって、墨絵と比較してみてもおもしろいです。

学校や絵画教室の先生は教えるプロなので、悩みや質問を話してみると解決するかもしれないですし、抽象画だと評価基準についてはおいときつつも、わからないという感想や、意味不明なところがおもしろいという人も多いので楽しいです。塗り絵もおすすめです。

最近はおしゃれなポスターでもよく見かけるでしょうか。


完璧にはできないタイプですが、日数おかずにがんばります!
今日も一日、お付き合いいただきありがとうございます!!

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