2019年12月13日

猫の絵画は?【簡単解説】海外と日本、人気画家や有名な浮世絵!

猫の絵、浮世絵と合わせて、ようやく一覧にできました。

漢字の読み方のむずかしいイメージのものは(題名と作家名など)読みがなつけてます。ふりがながなくても読めるという方、すみません。


前から少しずつ触れている、
ネコの描き方や特徴(動物の絵編)などの続きです。

猫の絵 -海外- 一覧リストアップ


・エドゥアール・マネ 『猫のランデヴー(The Cats' Rendezvous)』
・ピエール・ボナール『白い猫』『女と猫』
・パブロ・ピカソ『ロブスターと猫』
・パウル・クレー『猫と鳥』
・メアリー・カサット『猫と遊ぶ子どもたち』『猫を抱く少女サラ』
・ピエール・オーギュスト・ルノワール『ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子供』『猫を抱く女性』
・アルフレッド・ブルネル・ド・ヌーヴィル『机の上の子猫たち』
・エミール・ムニエル『女の子と猫』
・ピエール・カリエ・ベルーズ『黒猫を抱くバレリーナ』
・フェリックス・ヴァロットン『フルート(楽器U)』
・フェルナン・レジェ『猫と女』


海外(外国)の絵からスタートします。

「猫の画家」として世界的な有名アーティストといえば、フランスのマネもその一人です。「猫と花」や「猫たち」だけでなく、「猫を抱く女性」、「オランピア」「スペインの衣装を着けて横たわる娘」にも猫の絵が描かれてます。

猫の絵だと、ポスターや挿絵、絵画etc.色々バリエーション展開があっておもしろいです。


徹底的にひもといていきます。

テオフィル・アレクサンドル・スタンラン(アール・ヌーヴォーの画家など)の黒猫や、ルイス・ウェインの猫もかわいいです。アンリ・マティスの少女と黒猫、バルテュスの猫たちの王の絵、アミ・フィリップスの猫と犬と赤い服など、目白押しです。

漫画家やイラストレーターの猫といえば、ソール・スタインバーグや、ポップ・アートの画家の猫といえばアンディ・ウォーホルもいます。有名な作家や画家、芸術家によって、デザイン的なモダン風の絵やアニメっぽい絵もあれば、こういった感じで油絵やデッサン(スケッチ)的なものまで色々あって、興味深いです。


白猫好きならフランツ・マルク、虚谷(きょこく)の蝶猫図も、じわじわきます。

黒猫好きなら、テオフィル・アレクサンドル・スタンランの猫と幼女、黒猫の表情がたまらなくツボに入ります。菱田春草のふわふわ黒き猫もさわりたくなりますが、こちらもおもしろいのでおすすめです。つい遊びたくなります。

名言も大人気ですが、万能の天才芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチの「猫と聖母子」も貴重です。芸術と科学をミックスした絵画論もそうですが、イタリア・ルネサンス期を代表するひとりとしても有名人です。


本物か複製画かの話題はおいときつつ、
一部でも猫の絵が入ってるものも追加してますが、猫のアートだと、自宅の部屋のインテリアだけでなく、猫カフェや猫雑貨グッズのお店にあったり、ペットショップに飾る絵としても気になります。

絵の飾り方は、美術館のようにワイワイ大勢の人たちが押し寄せてくることを予想して高めの位置に飾る場合(実際、クロード・モネ展の印象・日の出の作品など見に行ってみたらそうでした)もあれば、目の高さくらいを目安にする方法もあります。
具体的な数字でいくなら、だいたい床の高さから150cmほどを目安にする人も多いです(大体の身長平均から)。


水墨画や鉛筆の白黒・モノクロカラーもそうですが、アクリルや色鉛筆、パステルや水彩などでも画材によって絵の雰囲気は変化するので、高級な感じにしたい人やポップな感じにしたいときなど最適なものを、画材もチェックしてみるのもおすすめです。


猫の浮世絵


こういったラインで、小林清親(こばやしきよちか)の「猫と提灯」や、礒田湖龍斎(いそだこりゅうさい)の「竹林の猫に雀」には触れてなかったですが、菱田春草(ひしだしゅんそう、明治時代の日本画家)の「黒き猫」や、小原古邨(おはらこそん)の「猫と金魚」のかわいい猫の絵の話題のあたりからつづいてます。日本人画家たちに興奮します。

猫の絵については、江戸時代のアーティスト、イラストレーターetc.色々な表現があると思いますが、浮世絵だと歌川国芳(うたがわくによし、浮世絵師の名前)は多いので、この先でたくさん触れています。展覧会に行ったときに海外の女性と男性が「Kuniyoshi(クニヨシ)」と連呼してたのが印象的でした。


例えば「新板 風流相生尽 卯春(しんばん ふうりゅうあいおいづくし ういはる)」の猫も、始めていくと好きだったりします。浮世絵師の歌川国貞(うたがわくにさだ)の作品ですが、猫の顔の角度や表情(特に口角が上がってる口元)、ポーズが絶妙でいいです。猫の書き方についても細かく入れていくと、市川団十郎(歌舞伎役者)で有名なかまわぬ模様の和柄や、着物の女性っぽいやわらかな曲線の描き方も注目ポイントです。

猫の口元が耳に近いところや猫を触る手つきといい、ピックアップしたいところばかりです。赤い首輪とコロコロの鈴といっしょに、つい見入ってしまいます。


番号つけていきます。
@新板 風流相生尽 卯春、歌川国貞


A流行猫の狂言尽くし(はやりねこのきょうげんづくし)、歌川国芳
擬人的な猫や、おしゃれでかっこいい着物の柄も注目です(猫の歌舞伎)。躍動感のある着物猫をたっぷりめに見れる絵とすると、わかりやすいかもしれないです。

猫の描き方や特徴も合わせてチェックしていくと、
目は小さめ、ヒゲの本数の多さ、目の上にも描くかどうか、鼻の穴を描くかどうかなどでリアルさも変化するところはおもしろいです。どのくらいアップか、どのくらいロングかでも描き込みぐあいは変化するので、そのあたりも見どころで、つい目がいきます。

猫もちょこっと登場する鳥獣戯画 甲巻を連想できてうれしいですが(絵巻物についてはこちらで触れてます)、描き方については、口上の着物柄、猫の足跡と猫に小判もツボに入ります。かっこいいとことは、イケメン猫、忠臣蔵の足をそろえてピシッと決めてる立ち姿、ポーズ、表情など色々です。

扇を開いてるところ、足をパッと開いてるポーズも絶妙でいいです。


B鏡面美人尽くし 娘と猫、歌川国芳
猫の手をにぎにぎしてる感じがたまらないという人も多いでしょうか。女性の手が猫の手(前足)をつかんでます。指先からリアルな触感が伝わってくる感じでおもしろいです。顔周りの髪や首元、袖口の赤の色もきれいですが、女性の指のすき間も魅入ります。


細かくひもといていくと、女性の描き方、喜八丈の着物も魅力的ですが、猫の描き方は、ピンピンとひげもしっかり描き入れてます。口元だけでなく、目の上からもパッと広げてる感じです。猫の表情や体の動き具合など、つい触りたくなるような猫の指先も注目ポイントです。開いてる感じで爪をだしてるところなどもリアルな感じで心惹かれます。


Cしん板 猫尽くし 両めん合(ねこつくし りょうめんあわせ)、歌川芳藤(うたがわよしふじ)
どんな絵か?というと、猫をたくさん見れる絵です。猫の描き方は、リアル寄りと簡単寄りの両方を組み合わせてる印象で、親しみやすさ抜群の絵です。口を開いてる猫もいて、ものすごく猫の絵の勉強になる感じなのでチャレンジしたくなります。

個人的には、国芳の絵よりどことなく丸みがある感じで、アニメや漫画みたいな印象のかわいいイメージです。ごろんとあおむけに寝転がって丸くなってる三毛猫がかわいいです。


D其のまま地口猫飼好五十三疋上中下(そのままぢぐちみょうかいこうごじゅうさんつぎじょうちゅうげ)、歌川国芳
簡単にいえば、猫がいっぱいでていて国芳のだじゃれ満載の絵です。江戸時代の生活雰囲気が楽しめるところも魅力です。なんとなく図鑑みたいなイメージで、食べてる猫、気持ちよさそうに寝てる猫、いちゃつき猫などetc.目白押しです。


踊る猫、手を口でなめてる猫とか、リズミカルに登場する印象です。ねつき、こいも好きですが、猫まみれの絵というイメージで55、鞠子(まりこ)な張り子猫など、国芳のこういうかわいい系の絵も貴重な感じで、おもしろいです。


よくある質問で「東海道五十三次の作者は?」となると、葛飾北斎と歌川広重で悩みやすいと思いますが(東海道五十三次は歌川広重、葛飾北斎は富嶽三十六景のほう)、(同じ歌川でも)猫といえば歌川国芳のイメージです。猫好き、愛猫家のみなさんの間では有名だったり、人気といえます。


描き方についてひもとくと、筋肉や骨の感じがリアル(へこみやふくらみの描き込み、凹凸、でこぼこぐあい)線画なので猫の体の形がとらえやすいので、わかりやすいです。個人的には猫の描き方、ポーズ図鑑のお手本みたいなイメージです。リズミカルで心地良い赤色と青色のポイント配色も、魅力的です。


E道化十二支 甲子の鼠、歌川国芳
道化師(どうけし)の言葉が好きなこともあるのでピックアップしてますが、戯画です。戯画とは何か?というと、こっけいな絵や戯れに描かれた絵と解説されることが多いですが、カリカチュアという英語の単語caricatureもあります。甲子園(こうしえん)や、江戸時代よりさらに昔の絵だと猫とネズミでいうなら鳥獣戯画も思い浮かびますが、構図についていくと、こちらはネズミたちが対角線上に大きく出ているイメージでおもしろいです。

足の開き、手の開き具合も絶妙ですが、口が開いてるところも可愛いです。


絵の描き方について深堀りしていくと、ねずみたちの筋肉の付き方、足の描き方もふくらはぎを多少はっきりめに描いていたり、肩や肘、膝のあたりの関節も多少ゴツゴツさせて角ばらせてます。上にかぶさっているねずみの肩も少し筋肉質な感じです。擬人的で、簡単に解説するとしたら、こちらのほうがいいかもしれないです。ネズミたちの体が組み合わさるような、リアル感満載の人間のような動き、つい手の動きなどもチェックしてしまいます。

人間の体の描き方、骨格についてだと、頭蓋骨や鎖骨、肩甲骨、肋骨や背骨のほかに、骨盤、腕や手のあたりで上腕骨や尺骨(しゃっこつ)に橈骨(とうこつ)、足のあたりで大腿骨(だいたいこつ)や膝蓋骨(しつがいこつ)、脛骨(けいこつ)や腓骨(ひこつ)etc.色々ありますが、人間の体も動物の体も、骨の上に筋肉がついているのでへこみやふくらみがあります。こういう凹凸を丁寧に描き入れてるあたりも絵の動きがリアルに感じられるポイントといえます。

壁の穴から、のぞき見していくのも楽しいです。


F虫撰 こがねむし(むしえらみ)、歌川国芳
こちらも美人画です。若い女性が座りながら猫をだっこして、毛づくろいしてます。襟と顔の重なりぐあいも絶妙です。うねうねと波打つ線が魅力的です。

くわえて、男性の手の描き方について、指を太めにゴツゴツした関節や骨の筋をリアルに描き入れる方法もありますが、この女性の手の描き方は、爪を描きつつも細い指で全体的に手をふっくらとさせているので注目ポイントのひとつです。

女性美という感じで、やさしくなでてるような感じが好きです。赤い口元も、花柄デザインの着物もきれいですが、手前の猫二匹に目がいきます。1匹がごろんとねころんで遊んでる感じで、いっしょにじゃれたくなるような絵です。

喜多川歌麿については、また新しくピックアップしてみます。興奮します。


G大日本豪傑水滸伝 犬村大角、歌川芳艶(うたがわよしつや)
どこに猫がいるのか?と思うかもしれないですが、左上に顔があります。ひもとくと全体的に黒や赤系、褐色系の色合いが目立つ印象で、強い感がでてます。かたいものとやわらかいものの対比、猫が口にくわえてる感じも見てしまいますが、うねるような毛流れがすごいです。

人の手の、指先の動くような感じもポイントで、興味をそそります。


H猫に蝶(ねこにちょう)、鈴木春信(すずきはるのぶ)
猫と蝶がいっしょにいるということで吉祥画や縁起の良い絵などのイメージも浮かびます。背景の花は、たぶん秋海棠(しゅうかいどう)と思います。蝶がひらひら動いてます。黄色い羽をパッと広げてる蝶々、葉っぱの広がり具合、花の色も気もちが高まります。

猫の口元部分、丸い赤色に見入ります。ちょんと触れたくなるような描き方です。猫の体つきも丸いやわらかい感じで、つい気がゆるみます。


I鼠よけの猫(ねずみよけのねこ)、歌川国芳
もう一枚猫とネズミの絵で紹介できるのを思い出したので、追加しておきます。こちらのほうが一般的に有名かもしれないです。猫の絵描きさん猫の描き方としては、ひげの描き込み具合(口元や目の上、眉上毛びじょうもう)や、耳やおでこなど顔周りや指と背中の線を比較すると興味深いです。耳の中もリアルに線を入れてるので、この描き方も注目ポイントのひとつです。

毛のふわふわ感と、見上げてる感じもかわいさのポイントといえます。指の先からちょっとだけ爪が出てるところも、気に入ってます。つい冒険心が芽生えるような絵です。


J眠り猫、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)
日光東照宮の眠り猫も思い浮かぶところですが、こちらもついゆるんでしまう人も多いかもしれないです。ポイントとして、リアル寄りの顔の猫、ヒゲや口元のやわらかい曲線、耳のうねうねした波打つ線、毛のふわふわ感など魅力的です。


K流行猫の曲手まり、歌川国芳
猫たちが着物姿で手まりで遊んでる絵と説明すると、小学生の方でもわかりやすいかもしれないです。着物の柄もよく見ると、鈴や小判だったりするのでポイントです。ボール(手まり)をころころ転がして楽しそうです。手技、足技、いっしょに遊んだらおもしろそうな雰囲気で、ボールを口に近づけてたり、手で触ってる感じなども、かわいいです。


L賢女烈婦伝 大納言行成女(けんじょれっぷでん だいなごんゆきなりむすめ)、歌川国芳
細かいですが、手の描き方はふっくらとさせています。左上に家永の妻と書いてあるのがわかると思います。絵が上手い人だったようです。女性と猫、プラスすると机や筆が描いてあって着物の柄、パッと開いてる花もきれいです。

こちらも猫と蝶ですが、こちらは絵の蝶に猫がガバッと飛びついてます。筆入れが倒れて、大量の筆が広がって落ちてく感じもドキドキします。

さらに追加しておきます。


M五十三次之内猫之怪(ごじゅうさんつぎのうちねこのかい)、歌川芳藤
簡単にどんな絵か?というと、鈴が目になっていて、シンメトリー系構図(左右対称)、猫の一本線の曲線美にも飲み込まれる印象でおもしろいです。最初は正面の猫に気づきませんでした。トリックアートのプロ絵という印象で、歌川芳藤は国芳の弟子ですが、ルビンの壺や妻と義母みたいな隠し絵が思い浮かんでぞくぞくします。

さらにひもとくと、ぎゅっとひとつになってます。猫の妖怪、化け猫好きな人、冒険心のある人、怖いものとか、おもしろいもの好きな人が熱中しそうな気がします。脳がゆすぶられる感じで、追加してます。どの猫が好きでしょうか?


N猫の寄せ絵、歌川芳藤
わかったとき、その瞬間が気持ちいいです。上に比べてソフトでやさしい雰囲気ですが、こちらも一瞬ドキッとします。目が鈴になっていることもポイントで、猫がぎゅっと詰まってます。まるまるとした見上げてうずくまってる猫がかわいいです。「子猫が寄り集まって親猫になる」や「子猫を集め大猫にする」など

手を差し伸べたくなります。笑いが止まらないくらい、手遊び絵、玩具絵(おもちゃえ)etc.ふたを開けるとおもしろい世界だと思います。トリックアートやだまし絵、隠し絵や上下絵などのジャンルや種類が好きな人にもおすすめです。


O新板 かるわざ綱わたり、歌川芳虎(うたがわよしとら)
ちっちゃいミニチュア猫がひしめきあって、愛くるしい絵です。軽業(かるわざ)中の猫もかわいいですが、真ん中にいるお客さんたちがいとしい雰囲気です。頬がゆるみます。


P鎌田又八(かまだまたはち)、歌川国芳
構図的に、男性が上にいる絵です。より詳細に描き方を見ていくと、猛々しくて力強い、濃密なタッチのイメージです。画面の中に猫の目がひときわ目立ちます。毛をしっかりと描き込んでます。猫の目はらんらんと見開いていて、丸めで日本美術すごいです。

口が開いていて、口の中、歯も見えます。重心もそうですが、ダイナミックな動きのある絵で、迫力があります。


Q荷宝蔵壁のむだ書(にたからくらかべのむだがき)、歌川国芳
救いの絵です。神がかり的な画力の、あの歌川国芳でもこういう絵を描いたということにうれしくなります。下手うまのインパクトがすごいです。猫じゃ猫じゃを踊る猫も可愛いです。

ビリビリ体中に電流が走るようなピックアップせずにはいられない猫ですが、よく見るとしっぽがふたつになっているところもこの猫のポイントとなので、そういうところもチェックしてみるとおもしろいと思います。


R猫の当字(ねこのあてじ) うなぎ、歌川国芳
ニョロニョロ感がじわじわ効いてきます。うの点になってる右上の猫が、個人的には好きです。波打つようなうねり感だけでなく、つるんとしたつややかな感じも、がっちり合体して一つになってる感じも抜群です。ついうなずきたくなる絵です。


嵌め絵(はめ絵)の浮世絵師としても、歌川国芳は有名かと思います。猫をたっぷり描いてる絵師です。国芳と猫は切っても切れない仲というのか、頭の中でしっかりとくっついています。

このタッチも好きです。


S妙でんす十六利勘 降那尊者(みょうでんすじゅうろくりかん ふるなそんじゃ)、歌川国芳
ふところに入る猫、かわいいです。


㉑見立 東海道五十三次岡部 猫石の由来(みたてとうかいどうごじゅうさんつぎ おかべ ねこいしのゆらい)、歌川国芳
五十三駅岡崎もあります。書き方として、大きい猫と小さい猫の対比効果のすごさがわかりやすい絵です。ラテ絵でも見てみたくなる大きな顔面、見開いてる目、鼻の模様もポイントですが、開いてる口、その中の歯など見どころ満載です。江戸時代のアーティストたちのすごさ、ドキドキする表情の猫絵ですが、その下の踊る猫又に引き寄せられます。

ほっかむり、てぬぐいをかぶって猫じゃ猫じゃの歌が聞きたくなります。立ってる猫かわいいです。足の上げ方、両手の上げ方、広げ方(バンザイみたいに開いてます)、グッときもちをつかみます。

しっぽの開きぐあい、動き感もいいです。タップダンスも見てみたくなる絵です。


㉒金魚づくし百ものがたり、歌川国芳
可愛い金魚たちを守ってあげたくなるような絵です。猫が水の中の金魚たちを覗いています。金魚の動き、曲線美も魅力的です。

細かく突き詰めると、絵の書き方は水はすこしたっぷりめ、ひげ多め、猫の舌には曲線の縦線が入っていて、花びらが軽くめくれてるような描き方で、裏側も描いてます。表情もそうですが、こういう風に描くと、ものすごく記憶に残りやすいんだなぁと、つい見てしまう猫でもあります。

舌をベロリと出してる感じです。今にも飛び込みそうでドキドキします。


㉓名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣(めいしょえどひゃっけい あさくさたんぼとりのまちもうで)、歌川広重
何度か五十三次の名前をだしてますが、とうとう歌川広重です。小さい猫が印象的でおもしろい絵です。

後ろ姿、どうしても顔を見たくなります。


㉔流行猫じゃらし(はやりねこじゃらし)、歌川国芳
この言葉に弱いです。

浮世絵については、版元が企画やテーマを立ててそこから、絵師が作画依頼を受けて下絵をスタートすることも基本的にあれば、その逆の持ち込み型のようなものもあったそうで興味深いです。


㉕与はなさけ浮名の横ぐし(よはなさけうきなのよこぐし)、歌川芳幾
役者似顔絵です。擬人化されてる猫多めですが、さらに「人面の猫は?」で思い浮かぶのはこの絵だったりします。海外の人面っぽい猫も気になるところですが、猫の歌舞伎役者、

細かくひもといていくと描き方としておもしろいのは、鼻は人間、口も人間、顔の形も人間、耳はかわいく猫耳にしてグッと上の方にあげ、口元と目の上にぴょんぴょんひげを描いている組み合わせ方のすごさです。仲間に入りたいです。


㉖艶姿十六女仙 豊干禅師 (えんしじゅうろくじょせん ぶかんぜんじ)
猫が、口を開いてあくびをしてるところです。描き方として、しま模様、下に広がる着物、手の指を組み合わせてるところ、覗きこんでるところも絶妙ですが、猫の伸びてるあの瞬間をとらえるところが神業的な印象です。


㉗七婦久人 寿老人(しちふくじん じゅろうじん)、歌川国芳
なんとなくどこか縁起が良い雰囲気の絵でおもしろいです。寿老人は七福神です。たまに福禄寿と混同されやすい七福神だったりします。巻物は手紙にという感じで、簡単に打ち込むなら、美人と袋をかぶってる猫の絵です。短いしっぽもかわいいです。羽織の柄も鹿になっていて、寿老人を象徴するような鹿とつながるイメージで楽しいです。

お菓子の袋を取ろうとしてる猫がかわいいです。ものすごく見てみたい気もちにかられます。

女性の口元が笑ってるところも好きだったりします。


㉘猫と鯰(ねことなまず)、河鍋暁斎
縦長のあの絵です。長ひげのかわいいナマズと猫がいっしょにいる、なかなかない珍しい貴重な絵と思いました。シュルンと伸びてます。つい猫に感情移入してしまいます。あの可愛いひげを見たら、つつきたくなる人は多いと思います。


㉙しん板 猫の大よせ、歌川芳藤
猫の芸術、前に人形特集で文楽(ぶんらく)だったり人形浄瑠璃にこちらでさわりましたが、
人形を見るときのチェックポイントは?【海外と日本の人形と絵】

猫が文楽を上演中です。説明をするときは、猫が舞台をしているとするほうが簡単かもしれないです。人形遣いや三味線猫だけでもかわいいのに、お客さんもわんさかひしめきあってて、楽しそうなミニチュア猫たちがハートをつかみます。とんとんつつきたくなるような絵です。

とりこぼさないようにしたい絵でもあります。


㉚猫のすずみ、歌川国芳
猫の芸者と船頭と旦那、橋と船、このシリーズの着物の柄も魅力的ですが、笑顔な感じの猫の表情もなんともいえずうっとりします。青いタコの和柄も、つい見てしまいです。長細い切れ長の目のねこ、ふっくら、スラとしてる感じの細かい描写、デフォルメとリアルの調整、線画、着物の柄の描き方、配色etc.勉強になる一枚です。くいをつかんでる手がかわいいです。猫たちといっしょに船に乗って、遊びたくなります。見れて良かったと思いました。


以上、30選でした。冒頭の菱田春草など入れると、もうちょっと増えます。絵の描き方や覚え方も人それぞれ自由ですが、こういうイメージで数や大きさで題名と画家を整理しても、わかりやすいかもしれないです。

小さい猫いっぱいが、
・其のまま地口猫飼好五十三疋上中下、歌川国芳
・しん板 猫尽くし 両めん合、歌川芳藤

もうちょっと大きい猫いっぱいが
・流行猫の狂言尽くし、流行猫の曲てまり、歌川国芳(着物姿バージョン)
・猫の当て字 うなぎ、歌川国芳

小さい猫より、さらに小さいミニチュア猫いっぱいが、
・しん板 猫の大よせ、歌川芳藤
・新板 かるわざ綱わたり、歌川芳虎

1匹や3匹
・名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣、歌川広重
・眠り猫、河鍋暁斎
・鼠よけの猫、歌川国芳
・猫のすずみ、歌川国芳(猫のおどり、猫のけいことかも)

-女性と-
・鏡面美人尽くし 娘と猫、歌川国芳
・賢女烈婦伝 大納言行成女、歌川国芳
・虫撰 こがねむし、歌川国芳

こういうイメージで、猫の化け物枠とかも追加して、グループにするとさらに簡単になるかもしれないです。


動物の絵については、個人的ベストランキングを決めておいても、いつか役に立つかもしれないです。象の絵についてはこちらに追加しています。
象の絵の描き方は?【絵画】有名画家と作品の名前と簡単解説!

ポストカードやイラストカードで、ゲットしてる人もいるかもしれませんが、今のところ自分の場合は書ける範囲だと、第一位:新板 風流相生尽 卯春(歌川国貞)、流行猫の狂言尽くし(歌川国芳)、あともうひとつがランクインします。手描きの雰囲気が好きですが、こういうのもおもしろいと思います。


日本生まれのフランスの画家・彫刻家といえば、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の白猫も魅力的です。
例えば、犬の画家ならクールベ 猫の画家ならマネの話題もあれば、愛猫家だったり猫好きの芸術家といえばダリヤクリムトなどあがる名前は人それぞれなので、また新しくこのブログでピックアップしてみます。


絵の見た目などについてこれだけ書きましたが、生身の人間の見た目については特に気にならないです。意外かもしれませんが、顔とか筋肉のつき方や服などもとくになんでもいいです。

完璧にはできないタイプですが、画像も日数おかずにがんばります!

最近のお菓子だと、猫の絵の飴もおいしそうです。
今日も一日お付き合いいただいて、ありがとうございます!!


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