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2019年12月22日

美人の絵といえば?アルカイックスマイル、黄金比と白銀比etc.目白押し!

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赫姫


「美しき女庭師」で有名なイケメン過ぎるといわれるラファエロの絵もありますが、美人という名前が付く作品だと、有名なのは見返り美人図、後ろ姿の美しい女性です。

英語だとBeauty looking back(英語の会話は苦手ですが、こうだったような気がします)、振り返りという動きがあるので、こちらは絵だけでなく、モデルさんのポーズにも良さそうでしょうか。浮世絵の祖と称賛される菱川師宣の代表作品のひとつなので、写真や絵の世界を飛び越して、このポージングをチェックしている人たちは多そうです。細かくプラスしていくと、やわらかい丸みのある輪郭、ロングヘアの美人のこういう垂らしている髪型もポイントです。横顔だとEラインに注目する人も多いかもしれないですが、余裕がある印象、美人で優しい顔の印象をもている人もいるでしょうか。見とれる雰囲気です。

絵ではなくリアルな人の顔なら、上唇に対する下唇の厚さの比率もポイントでしょうか。


美人といえば



微笑みの美人で有名なモナリザ(天才画家・レオナルド・ダ・ヴィンチの作品)も定番、斜めの角度からですが、この女性の動きのあるポーズ(角度)はほかの女性たちと違います。トレンドファッションであったり、アイテムであったり、そういった物を見せて紹介するファッション雑誌のようなイメージです。色々ポイントはあるのですが、やっぱり動きについて解説される例が多い印象です。


美容師の人やおしゃれで綺麗な人が言っていたのは、今の時代の美しさだと前髪の比率調整、後頭部に高さとボリュームをつくるといいよということでしたが、このあたりは日本だけでなく歴史上のヨーロッパの肖像画を見てもわかりやすいです。

骨格的なことも具体的にプラスしていくと、
日本人の場合は、欧米人と比較すると後頭部の奥行きがあまりないです。残念な気持ちになる人も多いかもしれないですが、そこで後頭部にボリュームを出すことで、足りないところを足せるイメージで希望が広がるのかもしれないです。


三大美人(京美人・博多美人・秋田美人)も興味深いですが、「日本人の美人」や「美人のルーツ」つながりだと、飛鳥美人の服装や極彩色も魅力的ですが、美人画で有名な作品だと喜多川歌麿呂の美人画もとりこぼせないです。「美人画といえば、喜多川歌麿呂」という言葉もあって、こちらも分析・解析していくとおもしろいです。

特にそのなかでもきわめて有名といえるのが「当時三美人(とうじさんびじん)」です。実在した美女たちなので、ドキドキします。

美人がどこにいるのか?気になるという人も多いかもしれませんが、美人を追求している人たちにとっては、有名な3人といえそうです。上にいるのが、富本豊雛(とみもととよひな)、右下にいるうちわを持っている美人がおきた(水茶屋、浪花屋)、向かい合って左にいるのが高島おひさ(両国・煎餅屋の娘、その店が経営する水茶屋の看板娘)すごいざわつく美人茶屋のイメージです。おでこの広い人か、狭いかについての判断はひとそれぞれでしょうか。目と眉毛の近さや、もみあげもチェックポイントのひとつにしている人も多そうです。

寛政三美人(かんせいさんびじん)美人度は高いです。「江戸三美人」の言葉もあるので興奮します。


この美人たちの顔の特徴もチェックポイントです。細かくよく見ると、眉の描き方のこの角度と、唇の描き方(口の大きさも)、おでこ、目の大きさもそうですが、鼻筋の描き方も美女たちは似ているようで微妙な違いがあるので興味深いですし、顔の中のパーツのバランスのとり方、この美人たちの綺麗な顎の形(顔の下半分)にも注目です。

(マジックナンバー三の数字は縁起のいい数字といわれていたり、昔から色々と重宝される数字ですが)
これと似たようなものだと「当時三美人」というものもあって面白いです。

平安美人だと引目鉤鼻(ひきめかぎばな)の描き方も有名ですし、この顔の描き方の表情だと感情移入しやすいですが、
匂いを感じる美人だと例えば、渓斎英泉(けいさいえいせん)の美女を思い浮かべる人も多いかもしれないです。技法やテクニック系の表現話題で盛り上がる人も多そうです。

絶世の美女といえば、
海外(外国)にも目を向けると、フランスのフランソワ・ブーシェ、ポンパドゥール夫人の肖像画も綺麗です。女性の背景から頭のいい雰囲気も見て取れます。人形のような美人、美肌感に見とれる人もいそうです。

例えば、アール・ヌーヴォーで人気のグラフィックデザイナー、イラストレーターetc.のアルフォンス・ミュシャつながりで花も似合うサラ・ベルナールも美人女優といえますし、ほかに、北のモナリザ→ロシアのモナリザ→オランダのモナリザで思い出したイワン・クラムスコイの「忘れえぬ女(ひと)」もきれいですし、

他の角度からつっこんでいくと、コントラスト美、印象的な色のきれいな絵だと「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」の絵は、ヨハネス・フェルメールの代表作のひとつで、はずせないかもしれないです。日本でも人気のオランダの画家といえます(カメラオブスキュラの方法でもおなじみ)。トローニー(オランダ語・顔、頭部の習作などetc.)については、肖像画でも実在の人物でもなく、想像上の人物(モデルなし)を自由に描くような人物画ジャンルのような内容で、個人的にはとらえてます。
くわえて具体的に入れていくと、色彩的にはフェルメール・ブルーの青と、黄色etc.存在感が高まりそうな暗い色の背景に映えます。高価なラピスラズリもすごいですが、青色はターバン、黄色はジャケット、後頭部からの布もです。美容に詳しい人やファッション雑誌で、顔周りに白(襟)をもってくるといいよ(レフ板効果など)パッと明るくなるよ、というアドバイスで思い出しましたが、このあたりもテクニックといえそうです。シンプルに美少女の絵です。実際の具体的な眉の描き方だと、画材の使い方と同じで、濃く描きたいときはペンシルを短く持つ、うすくふわっと描きたい時は長めに持つやり方などもあると思いますが、彼女の眉毛については気になる人も多いでしょうか。真珠のイヤリング(大粒)の光のハイライト効果も立体的な輝きのある塗り方で魅力的ですが、潤んだ目と濡れた唇にも引き込まれるチェックポイントのひとつです。この書き方だとパーツの美しさも目立つ感じです。

ドキドキするような赤色の、唇の色の塗り方もきれいなので、例えば今の時代だとリップグロスや口紅のポスターにもきれいな気がするような絵です。濡れたようなツヤのぽってり唇など、このあたりの話題は化粧品やメークアップグッズが好きな人たちも詳しいかもしれないです。


実際、メイク上手の女性たちのリアルなメイク方法の裏技も例にしていくと、鼻の下の長さを短くする方法として上唇のくぼみをちょうどいい感じに埋める方法などもあるそうですが、
具体的に突き詰めていくと、下唇はの中央のあたりに白系ハイライト、上唇は輪郭をぼかしているような塗り方で、引き寄せられます。


赤といえば、赤い帽子の女性のブージヴァルのダンス(ルノワール)もうつくしいですし、美男美女カップルのイメージだとトマス・ゲインズバラ(画家名前)のアンドリューズ夫妻の肖像を思い浮かべる人もいるかもしれないです。人物についてはおいておきますが、スペースをつくって空けている構図で大胆に空間を使っているイメージで楽しめます。


イケメンでかっこいいといえば、ブラームスについてはおいときつつ、アンリ・レーマンのフランツ・リスト(ピアニスト、アイドルの元祖、ピアノの魔術師etc.)の絵も、音楽家の肖像画のなかでは有名かもしれないですが、パルミジャニーノの凸面鏡の自画像の描き方も美少年のようなイメージで興味深いです。

おもしろいのでプラスで付け足していくと、雑誌やテレビ、絵画や彫刻でもよく見るモデルやキャラクターのかっこいい立ち方(ポーズ)も参考になると思います。コントラポスト(ボッティチェリのヴィーナスの誕生やミケランジェロのダビデ像なども)もあるので、深堀りしていくと興味深いです。

つかみとっていくとコントラポストは、片足側に重心をかけると腰にひねりが入るので人物のポーズとして重宝されてるイメージです。男女問わずです(見返り美人図のひねりと比較してみると楽しくなります)。


最近は世界的な名画、モナ・リザのようなアルカイックスマイル(archaic smile、ギリシアの人物彫刻微笑み)も人気ということですが、ミステリアス日本のアルカイックスマイルといえば飛鳥時代の仏像などは、とりこぼせないです。仏像の顔や頭部デザインもおもしろく、左右対称のシンメトリー美の釈迦三尊像(ポイントはアーモンド型・杏仁形きょうにんぎょうの目と眉の描き方はアーチ、鼻の下の溝がはっきりで鼻筋はスッと通っていて小鼻が大きい面長の顔のタイプ)もアルカイック・スマイルに当てはまるかと思います。アルカイックはギリシア語のアルケー(古拙の、始まりなど)に由来していて、古式微笑、古拙の微笑、ほかに神秘的微笑などの表現が多い気がしますが、微笑みそのものでなくても広角をほんのすこし上に上げてるようなイメージです。アルカイック期の大理石彫刻の生命力も引き寄せられます。この時代の芸術家、アーティストetc.たちもすごいです。


微笑み(笑顔もふくめて)はいつの時代も人気のようです。弥勒菩薩半跏像(みろくぼさつはんかぞう、宝冠弥勒)や観音菩薩立像(かんのんぼさつりゅうぞう、救世観音)の微笑み、この笑い方も魅力的です。

つい細かいところまで見てしまうので不思議です。


あるあるですが美人画のほかに、簡単にひもといていくと、役者絵とは何か?というと歌舞伎役者の浮世絵で、人気スターたちのブロマイドのようなイメージでとらえるとわかりやすいかもしれないです。流行猫の狂言づくしの立ち姿ポーズもキリッとしていてかっこいいのですが、歌舞伎の「見栄(みえ)」のかっこいいポーズといえば、男性が魅力的なポーズをしている「役者舞台之姿絵 たち花や」もあります。日本なら、イケメンで人気の帝釈天騎像もチェックポイントです。バランスがいいです。


黄金比と白銀比



うつくしいつながりでいくと、特に有名な比率、黄金比については1:1.618でパリの凱旋門やパルテノン神殿でも有名ですが、これについてはまた新しいカテゴリでピックアップしてみます。こちらも女性たちのメイクアップ方法や仕方にも関連するということで、一般的にも名前だけなら聞いたことがあるよという人も多いようでうれしくなります。

熱を入れていくと、日本といえば白銀比も人気といえます(最近は白銀比メークという用語も聞きましたが、ちょっとそれについては色々あるのでまたいいときにします)。

白銀比は縦横の比率が1:1.414になり、黄金比と比較すると比率がわかりやすい感じです。黄金比が美しいやかっこいいなら、白銀比はかわいいというイメージに近いでしょうか。大和比ともいわれていて、糧になる感じです。日本っぽい比率という感じで、うれしくなりますが、まんがやゲームのキャラクターに限らず、かわいいを目指すなら丸いシルエットにするという有名なやり方もわかりやすいです。ゆるかわもそうです。

展開していくと、目を大きくすることでかわいい見た目にする方法もあると思いますが、とあるアニメの登場キャラクターの顔の縦幅と横幅をよく見ると、だいたい1:0.7、8、9くらいだったので、こちらもこういう顔の比率だとかわいい範囲に当てはまりそうです。


遺伝子の話題についてはおいときつつも、絵でもリアルでも、シンメトリー度合い・左右対称性の高さもポイントといえます。

ほかに例えば、タマラ・ド・レンピッカの美しさも有名といえますが、美人な絵画だと人によってダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「プロセルピナ」をタイトルは知らなくても思い起こす人もいるかもしれないです。雰囲気のある作り方、美人女性です。マリアつながりでいくとラファエロの抱きしめる小椅子の聖母やカルロ・クリヴェッリのマグダラのマリアの名前もあがりそうで、楽しめます。


西洋・ヨーロッパの美人といえば、マリー・アントワネットとエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(フランスパリ生まれの美人画家)のペア、髪型もおしゃれですし、ユーモアの美人・変顔の美人といえば「としよりのよふな若い人だ」なども思いつきます。

リアルな人の外見については気にならないですが、
美人の条件や基準は時代や文化によるかについてもそれぞれおもしろいです。

リクエストが多ければ、またリアルな具体例と合わせて、このあたりもひもといていきます。

このブログを読んでいる人だと、外見の美しさつながりでウォーキングやタバタ式などについて詳しい人も多いかもしれないです(このあたりについては教えていただけるとありがたいです)。


完璧にはできないタイプですが、日数おかずにがんばります!
今日も一日、お付き合いいただきありがとうございます!!



(本)参考資料
マリオ・リヴィオ著. 黄金比はすべてを美しくするか? −最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語−. 斉藤 隆央訳. 東京, 早川書房, 2005, 346p.
セミール・ゼキ著. 脳は美をいかに感じるか −ピカソやモネが見た世界−. 河内十郎監訳. 東京, 日本経済新聞社, 2002, 443p.

タグ:美しさ
2019年12月21日

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初回掲載日 2019年12月02日

2019年12月17日

冨嶽三十六景とは?【一覧】富士山の絵で有名!人気絵師・葛飾北斎の名画

赤富士の絵や富士山の絵画については、前に触れてます。
江戸時代の富士山の絵で有名な『冨嶽三十六景』について一覧にしてみます。(富士山といえば、日本画家・近代日本画の巨匠、横山大観の絵画も有名です)

日本といえば、一富士二鷹三茄子の縁起のいい話題もありますが、冨嶽三十六景とは何か?というと、世界的に有名な日本人浮世絵師・葛飾北斎(作者)の名画です。日本絵画の最高峰、江戸絵画の傑作といわれる人気シリーズで、興奮します。

葛飾北斎 - Katsushika Hokusai -


『東海道五十三次』で有名な歌川広重とよく比較される絵師ですが、北斎漫画でも知られる葛飾北斎は、風景画だけでなく、美人画や武者絵、花鳥画など、色々な傑作を描いています。江戸時代の芸術家、アーティストetc.すごいです。『富嶽三十六景』はそのなかの代表作のひとつとして人気です。西洋の影響もおもしろいです。

漢字の読み方は「ふがくさんじゅうろっけい」、「Thirty-six Views of Mount Fuji 」で冨嶽(富士山の意味)の漢字のほうがむずかしいので、逆に英語のほうがわかりやすいという人も多いかもしれないタイトルです(英語の会話は苦手ですが)。

日本人だとはずせない話題ということで、実は焦ったことがあるので、追加しておきます。
読み方がむずかしい名前もあるので、ふりがなつけてます。読みがななくても読めるという方、すみません。

リストアップと鑑賞ポイント



競争ではないですが、まずは簡単に一覧と見るときのポイントを、合わせてピックアップしてみます。冨嶽三十六景といえば、実は36枚ではないということも有名だったりするので、本当は何枚?の話題も盛り上がるところでおもしろいです。


01. 江戸日本橋(えどにほんばし)
具体的にいくと、日本橋川と富士山の絵、ほかに船や人だけでなく、日本橋川の先のほうに千代田城(江戸城)があります。こういう朝日が見たい人にもおすすめです。

02. 江都駿河町三井見世略圖(こうとするがちょうみついみせりゃくず)
新春、凧と富士山の絵です。職人も描かれてますし、三角形の屋根と富士山が印象的です。

03. 東都駿臺(とうとするがだい)

04. 東都浅艸本願寺(とうとあさくさほんがんじ)
具体的に、鳶凧と富士山と浅草東本願寺の本堂の絵ですが、絵の描き方として2つの三角形(富士山と屋根)も気になりますが、手前に大、遠くに小を配置して視覚効果の発揮もチェックポイントです。北斎の技法、すごいです。

05. 本所立川(ほんじょたてかわ)

06.深川万年橋下(ふかがわまんねんばしした)
ポイントとして、釣りをする人や船頭も描いてありますが、隅田川にかかるアーチの橋からのぞく富士山が印象的な絵といえます。

07. 五百らかん寺さざゐどう(ごひゃくらかんじさざいどう)
漢字に変換すると五百羅漢寺、見晴らしの良い風景です。

08. 青山圓座枩(あおやまえんざまつ)

09. 隠田の水車(おんでんのすいしゃ)
例えば水車もそうですが、その水の描き方も注目ポイントのひとつで、うれしくなります。

10. 下目黒(しもめぐろ)

11. 礫川雪ノ旦(こいしかわゆきのあした)

12. 御厩川岸より両國橋夕陽見(おんまやがしよりりょうごくばしゆうひみ)
細かく見ると、舟の上向き曲線もそうですが、こちらの水のうねりの描き方もチェックポイントです。

13. 隅田川関屋の里(すみだがわせきやのさと)
朝焼けの赤い富士山の絵も魅力的ですが、スピード感の表現、馬の描き方も見どころで楽しめます。

14. 武州千住(ぶしゅうせんじゅ)
手前に水門を描いているので、その分遠くの富士山が印象的に見えます。こちらも馬の絵が魅力的です。

15.従千住花街眺望ノ不二(せんじゅはなまちよりちょうぼうのふじ)
36枚のあとの絵、裏富士の一枚です。

16. 武陽佃嶌(ぶようつくだしま)

17. 上總ノ海路(かずさのかいじ)
真ん中に帆をはっている船があるので、船の描き方の勉強にもなります。ほかにこの弁財船だけでなくて、海の水の描き方や、曲線の水平線の描き方も注目です。

18. 登戸浦(のぼとのうら)

19. 常州牛掘(じょうしゅううしぼり)

20. 東海道品川御殿山ノ不二(とうかいどうしながわごてんやまのふじ)
裏富士の一枚です。満開の桜の花の木と富士山の絵です。

21. 神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)
冨嶽三十六景のなかでも、凱風快晴と並ぶくらい有名な一枚なので、海外(外国)の人たちにも人気があるというのもわかる気がします。「凱風快晴」「山下白雨」と、この絵が三役に数えられています。葛飾北斎の最高傑作と評価する人もいたり、最高の日本絵画と称賛する人もいるほどの名作、名画といわれています。

構図について、細かいポイントも入れていきます。


手前左下の波の絵が遠くの富士山の絵と三角形の形がとても似ていることもポイントのひとつです。これによって遠近感だけでなく、安定感を出す効果があるといえます。
特色として、海の波の描き方もダイナミックで、波のうねりの大きさにも注目です。たまに気づかれないあるあるとして、波のところに船と乗っている人たち(翻弄されている、3)がいるので、こちらもチェックポイントのひとつといえます。プラスしていくと、「動」である荒波に対して、「静」の富士山と呼ばれることもあり、対比効果の高い絵としても興味深いです。テクニックや遠近法の要素で注目している人や、スローモーションでとらえたような波の描き方を見たくて注目している人など人それぞれで、ドキドキします。

深堀りしていくと、浮世絵の話題だと色彩についても気になる人も多いでしょうか。
ベロ藍(べろあい)というのは、西洋絵具のベロリン藍の略で薄くても発色の良い青色で(プルシャンブルーやベルリン・ブルーと呼ばれています)、藍色の化学合成顔料、ベルリンの染料ととらえてみると、わかりやすいかもしれないです。

何時代か?とすると江戸時代、どこ?というと現在の横浜本牧沖か富士山を望んでいる絵とされていたり、Great Wave(グレートウェーブ)で聞いたことがある人もいるかも知れませんが、英語だとUnder the Wave off Kanagawaの解説などetc.色々と多方面で解析・分析されている絵でおもしろいです。千円札の新しい図柄・デザインへの展開もそうですが、将来的な今後の成長についても楽しみな名画でもあります。


22. 武州玉川(ぶしゅうたまがわ)
岸側は白色で多摩川の色の塗り方や、シンプルに見える絵でありながらの構図バランスの取り方もチェックポイントといえます。

23. 東海道程ケ谷(とうかいどうほどがや)
細かく見ていくと、松並木の間から見える富士山も良いですが、こちらも横からの馬が見たい人にもおすすめの絵です。

24. 相州七里M(そうしゅうしちりがはま)
入道雲の描き方もポイントです。

25. 相州江の嶌(そうしゅうえのしま)

26.相州仲原(そうしゅうなかはら)

27. 相州梅澤庄(そうしゅううめざわのしょう)
葛飾北斎の空を飛んでいる白鶴や休んでいる(立っている)白鶴と富士山の、両方の絵を楽しめる絵です。色彩的に藍色のきれいな絵なので、白色と青色が好きな人も気に入るかもしれないです。

個人的には好きです。

28. 相州箱根湖水(そうしゅうはこねこすい)

29. 甲州三嶌越(こうしゅうみしまごえ)
具体的にひもとくと、ほぼ真ん中に大きな樹が描かれていて、印象的な記憶に残りやすい絵といえます。人物の大きさとの比較でも楽しめる絵ですが、雲の描き方が特徴的で興味深いです。

30.駿州片倉茶園ノ不二(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)
例えば、茶摘み姿の絵、働いている人の姿の描き方は、葛飾北斎だとつい見てしまいます。こちらでも馬の絵を見ることができるので、馬好きの人にもいいかもしれないです。

31. 駿州大野新田(すんしゅうおおのしんでん)
こちらは、北斎の牛の絵を見ることができて、うれしいです。

32. 山下白雨(さんかはくう)
先に触れた「神奈川沖浪裏」、次に紹介する「凱風快晴」と並ぶ作品、三役の一枚です。江戸絵画の、名所絵の傑作といわれる一枚です。シンプルですが、迫力がある絵といえます。

細かくプラスしていくと、
2枚似ていることもポイントですが、凱風快晴の赤富士に対して、黒富士の別名で人気の葛飾北斎の名画なので、うずうずします。白雨とはなにか?とすると、夕立ととらえると、わかりやすいかもしれないです。大きな富士山そのものが描かれている絵で、黒色の中に描かれている赤い稲妻の線がかっこいい絵ともいえます。


33. 凱風快晴(がいふうかいせい)
凱風とは何か?というと南風の意味でとらえると、簡単でわかりやすいかもしれないです。先ほどまで触れていた、三役の一枚です。青い空に白い雲(いわし雲)、朱色の富士山、色彩構成としては、青(藍)もそうですが、朱色をより映えさせている色として樹海の緑色もポイントとしてあげられます。季節が夏から秋にかけての時期、朝日の赤色に染まっている富士山、見れば見るほど好きになる赤富士の絵です。名画、日本絵画史上の最高峰、最高傑作と称賛されることも多い作品です。日本の絵としては、からり有名なほうの絵になると思います。

気持ちが明るくなります。


34.諸人登山(しょにんとざん)
ここまで見てくると(最後の裏富士)、絵の中で富士山を探すかもしれないですが、46枚の中でもこの一枚が特別なのは肌が描かれているところです(富士山全容でなく)。このあたり変化をつけてくるところも、おもしろいです。

35. すんしゅうえじり(すみません、漢字ですがひらがな表記にしてます。)

36. とうかいどうえじりたごのうらりゃくず(漢字をひらがな表記にしてます)

37. 東海道金谷ノ不二(とうかいどうかなやのふじ)
具体的にこちらもうねり、水の描き方がチェックポイントです。

38. 遠江山中(とおとうみさんちゅう)
こういう三角形が重なる構図もおもしろいです。

39. 東海道吉田(とうかいどうよしだ)
茶屋の絵ですが、絵の中に絵があるようなこちらもおもしろい絵です。

40. 尾州不二見原(びしゅうふじみがはら)
具体的にプラスすると、別名「桶屋の富士」で有名です。奇抜な構図といわれたり、こちらも大きな桶の丸形が印象的な絵です。丸のなかから見えるちょこんと小さな富士山がポイントといえます。

41. 甲州犬目峠(こうしゅういぬめとうげ)
馬や旅人が犬目峠を通っていて、つい目で追ってしまいます。

42. 甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)
リアルに富士見三景のひとつ、裏富士と湖に映る表富士(逆さ富士)が魅力的です。

43. 甲州伊沢暁(こうしゅういさわのあかつき)
朝焼けの裏富士と人と馬などが描かれている絵です。

44. 信州諏訪湖(しんしゅうすわこ)
V字型のような日本の松が印象的で、きれいな藍色です。

45. 甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)
ベロ藍については、神奈川沖浪裏のところで触れてます。
色彩的に藍色の魅力的な絵でもあります。岩の先端のほうに、つい目がいきます。絵のほぼ真ん中に漁師が一人、そこに立っていて漁をしている絵ですが、ピンとはっている網の線が富士山の三角形とつながり、遠近感効果も発揮しています。こちらの構図もかなり独特な印象です。

46. 身延川裏不二(みのぶがわうらふじ)
「裏不二」の名前をこの一枚にだけ付けていることもポイントのひとつといえます。甲州から見る富士が裏富士で、江戸から見る富士が表とされていて、言葉もおもしろいポイントです。

以上、冨嶽三十六景、リストアップと簡単にポイントまとめてみました。覚えるとしたら、三役「神奈川沖浪裏」「山下白雨」「凱風快晴」からでも、簡単でいい気がします。

歌川広重の東海道五十三次については、また新しくピックアップしてみます。

完璧にはできないタイプですが、日数おかずにがんばります!
今日も一日、お付き合いいただきありがとうございます!!




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